さわやかな秋晴れが広がっています。空気の入れ替えで、教室の窓は常に開けて過ごしていますが、時折気持ちの良い風が入り、心地よいです。子供たちも感染予防に心掛けながら学習に取り組んでいます。
さて、本校の道徳教育では、特に「認め合い」「思いやり」「感謝」「友情」など、主として人と関わることの指導に力を入れています。道徳教育では、自分の生き方を考え、自分の判断で行動し、自立した人間として、周りの人、友達と共によりよく生きようとする道徳性を育みたいと考えています。もう少し、具体的に言うならば、道徳の教科書を手掛かりに、子供の本音を引き出し、友達と議論しながら道徳性を高めていくことを目指しています。9/6(月)に、2年生と3年生の授業が教師全員に公開され、子供たちの心を育む授業について考え合いました。以下に実践を紹介します。
2年生では、「ゆっきとやっち」の話を読んで、友達と助け合うことについて話合いました。みつばちの競争に参加したゆっきとやっち。その競争中にお腹が痛くなって困ってしまったやっちを、ゆっきが助け、優しく励ましてゴールするという話です。子供たちは、友達と競争するときどんなことを思うか、また、相手が苦しい時、行動を共にするやさしさを子供らしい素直な気持ちで伝え合い、交流していました。
3年生では、「友だちやもんな、ぼくら」という資料を使って、「友情や信頼」について、子供たちが学習しました。木にいたかぶと虫をとっていたら、それをカミナリじいさんに見つかり、ヒデトシを置いて一度は逃げたぼくとマナブが、迷った末に、カミナリじいさんのところに戻って一緒に叱られることを選んだ話です。子供たちは、この話を自分事としてとらえ、苦難があっても友達のために行動する心こそ、「真の友情」と思いを深めていました。